Welcome to backstage…

 

バックステージ、それは‘舞台裏’のことです。

そして、到着いたしましたところが、

ふだん、皆さんがごらんになっている舞台の裏側です。

これが、‘本当の舞台裏’、

この「バックステージの世界」の中の、

まさに「原点」と、申せましょう。

 

‘舞台裏’ということばは、日常、よく使われていますが、

この《本当の舞台裏》は…

いつも暗く、ひんやりとしていて、人けのない場所なのであります。

ご案内は、まずはここからはじまります。

 


 

搬入: 「おはようございま〜す」という、スタッフの皆さんの元気のいい声で一日が始まります。

 舞台の搬入口が開けられ、使用される大道具、小道具類が楽屋や舞台袖に運び込まれます。

 


 

     
照明の吊り込み: 舞台上方には、照明機材やセット、看板を吊るための鉄のパイプ、‘バトン’があり、

      舞台手前から奥までの間に、数本から数十本が(奥行により異なる)、平行に並んでいます。

      その中から指定の位置のバトンを下ろし、まず、照明機材の吊り込みが行われます。

      写真左が通常のライトの、写真右がムービング・ライトのそれぞれの吊り込みのもようです。

      バトンを下ろすのは、安全のため、舞台上にまだ何も運び込まれていないときに行います。

      電源コードや、舞台上にセットされたライトなどがありますから、足元には注意してください。

   

 

             

大道具の吊り込み: 照明の吊り込みの後、今度は大道具の吊り込みが行われます。

      見ばえが一番よくなるように、慎重に吊り位置が決められます。

この作業の後、全てのバトンは完全に上げられます。

 


 

     

 照明のシュート: 舞台上のセットが全てそろったところで、照明のシュートが行なわれます。

     舞台上を彩るさまざまな光が、この時に焦点を合わされ、整えられます。 

     高いところに吊ってあるライトは、介錯棒(かいしゃくぼう)と呼ばれる長い竿で、

     下から灯体を動かし、光の位置を調整します。

 


 

 

  サウンド・チェック: 照明、舞台のセットが整い、今度は音響のセット、調整が行なわれます。

     モニタースピーカやマイクが袖や舞台上にセットされ、サウンド・チェックが行われます。

     会場独自の響きを考え、本日の公演が最良の音質となるように、

     マイクを通した音声のチェックが入念に行なわれます。

 


 

 

リハーサル: 演者が会場に入り、リハーサルが行なわれます。

 


  

舞台袖の操作盤の準備も完了。
いよいよ開場、開演です:
開演を待つ観客の皆さん。

 


 

そして本番:

 

 


 

バラシ: 公演終了後は、すぐに「おつかれさま〜」と、声をかけ合います。

      その声が飛び交うなかで、バラシ(舞台のかたづけ) がはじまります。

 まず、音響機材や道具(セット)をかたづけ、舞台上に障害物がなくなったところで、バトンを下ろし、

吊り込んだものを、大道具、照明の順に取り去ります。 照明は、装置、コードを取り外し、元の状態に

戻します。 時間をかけて作られた舞台が、あっという間にかたづけられます。 

最後に、ほうきで舞台の上を掃除します。

 


 

 

 搬出: 舞台、楽屋を引き払い、搬入口から荷物を運び出します。

     「おつかれさまでした」のあいさつで、舞台の一日は終わります。 

     わすれものはありませんね!?

 


 

Nobody knows…

 

 

だれもいなくなった舞台です。

さっきまでの興奮や熱気、

拍手や歓声が、うそのように静まりかえっています。

つぎの公演まで、舞台は静かな眠りに入ります。でも…

本当にそうなのでしょうか??

 

ご案内はここで、終わります。

皆さん、おつかれさまでした。

おつきあいいただき、ありがとうございました。

また、舞台をおとずれてください。

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